コンバンワ、経塚丸雄です。
当世具足は、戦国後期に普及した「軽くて、安価で、防御力無双の甲冑」です。
上のイラストでは、顔も防御していますよね。
面頬(めんぼう)と垂(たれ)をはめています。
右の当世袖(とうせいそで)をわざと外して描きましたが、
籠手(こて)を見てもらうためです。
鎖帷子(くさりかたびら)になっています。
面頬、籠手、太股を守る佩楯(はいだて)などを小具足と呼びます。
体幹を守る当世具足に小具足を装着すると…もう「急所はどこよ?」の世界です。
テレビなどでは、イケメン武将が敵を刀で「斬りまくって」いますが、あれは演出。
実際は「当世具足を刀で斬る」はほとんど無理でした。
大太刀とか、野太刀とか、デカイ刀を使う豪傑の話もありますが、
あれは多分、斬ったのではなく、長大な刀で「ブッ叩いた」のだと思います。
ブッ叩いて、倒れた所を「刺し殺す」…ま、二度手間ですけどね。
鉄砲か槍でしか(なかなか)倒せない。これが当世具足です。最強です!
ではまた、明日夜7時にお会いしましょう!