植田茂兵衛の一人称は「それがし」

コンバンワ、経塚丸雄こと井原忠政です。

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  拙作「三河雑兵心得シリーズ」の主人公は

植田茂兵衛と申します。

自分のことは「それがし」と呼びます。

 

ちなみに、

植田という苗字は出身集落から名づけました。

三河渥美半島に実在する郷(さと)です。

つまり「植田村出身の茂兵衛」という訳です。

名づけ親は、最初の主人・夏目次郎左衛門。

家康の直臣に取り立てられる茂兵衛へ

 「苗字ぐらい要るだろう」

と、プレゼント(命名)してくれました。

夏目は実在の人物で、夏目漱石の御先祖です。

茂兵衛は夏目を恩人とし、感謝しています。

(第一巻・足軽仁義)

 

その後、茂兵衛は家康に仕えて出世します。

足軽小頭――今の軍隊でいう軍曹ぐらい。

一方、夏目は三方ヶ原戦で戦死します。

家康の身代わりとなった壮絶な討死です。

茂兵衛は単身、危険な戦場に引き返し、

夏目の遺品を持ち帰ります(涙)。

(第三巻・足軽小頭仁義)

 

以降、夏目家は徳川の旗本として代を重ね、

明治になって漱石が誕生するのですね。

 

ああ、歴史おもしれ~。

 

それではまた、明晩19時に! 

 

 

9月9日、いよいよ刊行!

 

 

 以前出した単行本を文庫化して貰いました。

随分と手を入れましたので、

かなり読み易くなっております。

読んでね!