「ハレ」と「ケ」……後付けの「ケガレ」

コンバンワ、経塚丸雄です。

 

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日本人は古来より……

暮らしの「メリハリのつけ方」として

 「ハレ(非日常)」と「ケ(日常)」を

意識していたそうです。

(民族学者の柳田国男が唱えました)

 

ちなみに「ケ」は「褻」と書きます。

日常的なエネルギーと理解して下さい。

 

しかし、豊かになると(江戸期頃から)

ケの日にも、ハレのような振る舞いを

するようになってしまった。

(普段の食事でも、赤飯や鯛を食べたり、

 酒を飲んだり、するようになった)

ハレとケの区別が曖昧になると、

生活のメリハリがつかなくなる。

ダラダラと続く日常は、宜しくない。

 

そこで、

忌むべき非日常としての「褻枯れ」

が取り入れられた。

 

「ハレ」と「ケ」の他に、

日本人は「ケガレ」を考案したのですね。

 

 

褻(け)のエネルギーが枯れている日。

出歩かずに休むべき日…ということかな?

コロナ禍は、まさに「褻枯れ」ですね。

 

それではまた、明晩19時に! 

 

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